たとえば・・・、
理想の「走り」を実現している一流選手のビデオや分解写真から、
「スピードを出すために膝を高く上げるべし」
とか、
「ストライドをひろげるために着地の際は膝をしっかり伸ばすべし」
という類いの教訓を得ることは、パフォーマンス向上・改善のための根本的な指針とはなりません。
「速い選手は膝が高く上がっている」。・・・たしかに、これは一般に真理と言えるでしょう。
だからといって「膝を高く上げれば速く走れる」、もしくは「加速するときには膝をより高く上げようとすればよい」という教えは、むしろ真実から遠ざかります。
しかしながら、一般に流布している「ハウツー本」は、このあたりをあえて混同させているように思われます。
「ほら、ごらんなさい。オリンピック金メダリストの○○選手はこんなに高く膝があがっている。だ・か・ら、速く走ろうと思えば膝を高く上げるようにしなきゃダメ!」というレベルの粗雑な論法を堂々と展開させているのです。
「膝が高く上がっている」という分析は、たんなる表層の「観察」にすぎません。
多くの「ハウツー本」はこの手の観察結果で構成され、その「理想的な動き」を実現させるには「どう意識」すればいいのか、という「根本的な」教えについては決定的に欠落しているのが現状です。
「膝が高く上がっている」という、その「結果」を出すためには「どう」すればいいのか?
それを解決してくれる「教え」は、一般には期待できないというわけです。
「歩き方」「走り方」というのはあまりにも日常的な所作であるがゆえに、それについての「悩み」は独特の苦痛と焦りと閉塞感をもたらすものです。
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